結婚して子供が生まれると、生活スタイルに合わせて物が増えていきます。
住まいが手狭に感じると、多くの方が「広いアパートやマンションへの引越し」「家の建て替え」「土地を購入して新築する」という選択肢を考えるようになります。
理想は、家族みんなが快適に暮らせる広々とした住まい。子供が伸び伸びと成長でき、地震に強く、光熱費を抑えられるエコな家を手に入れることです。
この記事ではこれから「家の建て替え」や「土地を購入して家を新築」する人の
「家を建てたい」と思っても、何をどう進めれば良いのか悩む方が多いでしょう。貯金額やローンの借り入れ限度額、ハウスメーカーと工務店の違い、さらには建築の全体的な流れも不明確なままでは、不安が尽きません。
私も同じように迷いましたが、勉強会に参加したり、見学会に足を運んだりしながら、自分に合った建築会社と理想の家づくりを模索していました。ネットや書籍で調べ、ショールームに足を運んで相談するのも良い手段ですが、私がおすすめする「家を建てる際に最初にやるべきこと」は、少し違います。この最初のステップこそ、成功する家づくりの鍵です。
この記事では、建築会社を決めるまでの重要なプロセスを詳しく解説します。紹介する4つの手順を守ることで、スムーズに会社選びが進み、時間とコストを無駄にすることなく理想の住まいを実現できます。
手順通りに進めることで、余計な時間と余分な費用を使わなくなります。
ie守りが家を建てたきっかけ
まずは、私が家を建てることを決意したきっかけについてお話しします。
結婚してすぐ、メゾネットタイプの2LDK+Sのアパートに住んでいました。家賃は安く、部屋数もあり、当時は家を建てるための資金を貯めようと、できるだけコストを抑えた住まいを選びました。
しかし、安いアパートにはそれなりの問題があったのです(笑)。
特に酷かったのが防音の問題。寝室で寝ていると、隣の住人のアラーム音まで聞こえてしまい、プライバシーはほとんどありませんでした。また、軒がなかったため、雨の日には窓が開けられず、十分な換気ができないこともありました。その結果、部屋中がカビだらけになってしまったこともあります。
特にショックだったのは、0歳の子供を寝かしつけている時、ベビーベッドの湿度計が90%を超えていたのを見た瞬間でした。「この部屋では赤ちゃんを安全に寝かせられない!こんな空気環境では、健康に育てることはできない!」と感じ、家を建てることを決意したのです。
さらに、湿気の影響なのか、その頃から私の花粉症の症状もひどくなっていきました。
そうした経験から、空気環境に詳しい工務店を選び、家づくりを始めました。今では、窓から雨が吹き込むこともなく、空気環境も良好で、男の子2人が家中を元気に走り回ることができています。お隣とのプライバシーもしっかり保たれ、庭ではサッカーの練習も楽しめるようになりました。
家を建てるために最初にやること4つの手順を解説!
建築会社を決めるまでの4つの手順を解説します。家族みんなの理想を叶えられる建築会社に出会うためには、この手順に従って進めることが大切です。
4つの手順!
① 家族の意見を集めて理想を見える化する。
② 工務店で建てるのか、ハウスメーカーで建てるのかを絞っていく。
③ ライフプランを設計する。
④ 建築会社の資料を集める。
手順① 家族みんなの理想をノートに書き出して理想を見える化する!
家を建てると決めたら、まず雑誌を買ったり、ネットで外観デザインや憧れの内装、お金のことや住宅展示場を調べたりする方が多いと思います。しかし、情報収集にお金をかけるのは少し待ってください!まだ何も決まっていない段階で雑誌を買うと、無駄な出費になる可能性があります。
まず最初にすべきことは、家族全員の意見を集めることです。家族で集まって、「こんな家に住みたい!」という希望をノートにどんどん書き出してください。実現できるかどうかは後で考えれば大丈夫。最初は家族全員の理想やイメージを文字やイラストで自由に描いていきましょう。
家族全員の意見を整理して見える化することで、それぞれがどんな家を思い描いているのかが明確になります。ノートにたくさん書き込むほど、理想の家づくりが具体的になっていきます。この「見える化」の作業が非常に大切です。
家族で理想や希望を共有することが重要!
我が家の家づくりを振り返っても、妻の考えをしっかり引き出せなかったことが失敗の原因になりました。「ここは聞いてない!」や「ここに物干しをつけてほしい!」と言われて、後から付けたけれど、あまり使われなかった…なんてこともありました。家族全員でじっくり話し合い、理想を形にしていくことが大事です。
手順② 工務店で建てるのかハウスメーカーで建てるのかを決める!
ハウスメーカーと工務店の違い、特徴を理解しましょう。家づくりを進める際、まず手順①で書き出した「自分たち家族の理想の家」を、ハウスメーカーと工務店のどちらで実現できるかを見極めていきましょう。
工務店の特徴
工務店は、設計の自由度が高いことが大きな特徴です。お施主様の要望に沿ったプランニングが可能で、間取り、外観、内装、設備などをすべて自由に設計できます。たとえば、「こだわりのある部分にはお金をかけ、こだわりが少ない部分は費用を抑える」といった、柔軟な予算配分も可能です。
家づくりに強いこだわりがあり、ゼロから自分たちの理想の家を作りたい方には、工務店が向いています。
ハウスメーカーの特徴
ハウスメーカーは、自社ブランドのテーマに沿った豊富なプランが用意されている点が特徴です。数あるプランの中から間取りや設備を選んで、効率的に家づくりを進めることができます。自由度は工務店に比べて低くなりますが、その分プランニングにかかる時間が短縮され、手間も少なく済みます。
手間や時間をかけずに家を建てたい方には、ハウスメーカーがおすすめです。
ハウスメーカーか工務店どちらを選ぶ?
どちらを選ぶかによって、家づくりの進め方が大きく変わります。慎重に検討しましょう。
それぞれの特徴を理解し、どちらで建てるか決まった人もいるかもしれません。しかし、まだ迷っている方は、家づくりで重視するポイントを書き出してみてください。住宅の性能やデザイン、間取りなどは、工務店でもハウスメーカーでも実現可能です。ただし、各会社によって得意分野や不得意分野があるため、確認が必要です。
書き出した重要視することを、ハウスメーカーと工務店に振り分けしていきます。
建築会社によって得意・不得意がありますので確認が必要です。
新築を考える際、工務店とハウスメーカーの選択は非常に重要です。この選択が、建築コスト、メンテナンス費用、設計プラン、工事期間、アフターケアなどに大きな影響を与えることを忘れずに、しっかりと検討しましょう。
詳しくは、以下の記事でそれぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説していますので、参考にしてください。
手順③ 資金計画を立てて予算を明確にする!
家を建てる際には、資金計画が非常に重要です。次に挙げるお金に関する項目をしっかり確認してから建築会社を探すと、その後の流れがスムーズになります。
- 自己資金の確認
- 土地・建物・付帯工事の総予算の確認
- 印紙税、登記費用、手付金、登録免許税、地鎮祭費用、上棟式費用など、必要な諸費用の総額確認(現金が必要)
- ライフプラン診断を行い、無理のない返済額の確認
- 自分の年収から借り入れ可能な総額と、月々の返済額を確認
ライフプラン診断で無理のない返済額を知る
ライフプラン診断を行うことで、土地・建物・付帯工事にかかる総予算を算出し、無理のない返済額を把握できます。
ライフプラン診断では、現在の収入やライフスタイルから将来の家計を予測し、生涯にわたる収支や貯蓄額を見積もります。家計を「見える化」して、将来に必要なお金を明確にし、100歳までのシミュレーションを行い、万一老後資金が足りない場合にはプランを改善します。
また、ライフプラン診断では、以下のような質問に答えることで未来の家計を予測します。
- 今後子供が生まれる時期や人数は?子供が私立高校に進むのか、公立高校に進むのか?
- これらの質問を通じて、以下のような疑問にも答えられます。
- 住宅ローンを無理なく支払えるか?
- 現在の収入で購入できる家の価格は?
- 無理のない適切な予算は?
このような住宅購入前の疑問や悩みは、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することができます。ライフプラン診断は、まだ行っていない方だけでなく、すでに自宅を建築中の方や新築に住んでいる方も、一度は受けることをおすすめします。
「自宅の借入額が無理のない範囲かどうか、一度見直しましょう。」
建築会社のライフプラン診断に注意
一部の建築会社では、専属のFPがライフプラン設計をしてくれる場合もありますが、診断の条件として「保険加入」を求められることもあります。無料で診断してくれるのか、または条件があるのかをしっかり確認しましょう。
ネットで簡単にライフプラン診断を行う方法
建築会社でのライフプラン診断も可能ですが、インターネット上で簡単に無料で保険の比較検討ができるサイトもあります。例えば、「保険チャンネル」では保険の比較だけでなく、住宅ローンや家計、資産運用に関する相談が可能です。
プロのFPに、自宅にいながらPCやスマホでオンライン無料相談ができ、カフェや自宅で対面相談も可能です。事前にFPのプロフィールを見て選ぶことができ、何度でも無料で相談できます。
簡単な項目を入力するだけで、1分程度で人生設計シミュレーションが完了し、将来の資金計画を立てることができます。これにより、無駄な保険に入らず、建築会社に知られることなく、無理のない返済額を確認できます。
お金の不安はこちらの記事で解消できます。
自分の年収から借り入れできる総額と月々の返済額を確認する方法
住宅ローンを組む際、自分の年収に基づいていくらまで借り入れが可能なのか、また毎月どれくらい返済することができるのかを確認することは重要です。借り入れ可能額と月々の返済額を把握することで、予算の範囲内で家づくりの計画を進めやすくなります。
借り入れ可能額によって、選べる建築会社や設計プランも大きく変わってきます。まずは、自分に合った予算で対応できる建築会社を探しましょう。
借り入れできる金額は年齢、勤務先、家族構成などによって異なります。そこで、借入可能額をシミュレーションツールを活用して確認してみてください。住宅の総予算は「最大限に借りられる金額」ではなく、「無理なく返済できる金額」で考えるのがポイントです。
希望する借入金額や返済期間に基づいて、毎月の返済額をシミュレーションしましょう。事前に無理なく返済できる額を明確にしておけば、設計プランや建築会社の選定もスムーズに進めることができます。
住宅コストを少しでも抑えたい場合は、銀行の住宅ローン金利を比較することが欠かせません。金利が高いと返済額が増えてしまうため、できるだけ低金利での借り入れを目指しましょう。複数の金融機関の金利を確認することが重要です。
「どの銀行が自分に合っているのか分からない」
「時間がなくて金融機関を比較できない」と悩む方には、オンラインの住宅ローン比較ツール「モゲレコ」がおすすめです。
お金の悩みは「モゲレコ」で解決できます!
今の金利で満足していますか?1番お得な住宅ローンでお金を借り入れしましょう!毎月の返済額を少しでも減らしたい方は「モゲチェック」をご利用ください。住宅ローン比較サイト「モゲチェック」は住宅ローンをランキング形式で分りやすく比較できます。
月返済額最大55%減!オンラインで365日24時間申込可能!中には返済額【1,000万円以上ダウン】の事例もあります。ご利用は無料です。今なら!住宅ローン診断をしたユーザー限定にモゲチェック限定優遇金利をご利用いただきます。
「モゲチェックは安心して利用できるサービスなのか?」と不安に感じている方のために、モゲチェックの信頼性を調査しました。不安を解消したい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
手順④ 建築会社の資料を集める!
建築会社が決まっていないなら、住宅情報誌を買い集めたり、ネットで理想の建築会社を検索して情報を収集しましょう。
そんな時に役に立つのが、一括請求サービスです。
カタログの請求先として、私がオススメするのは『タウンライフ』『LIFULL HOME’S 住まいの窓口』『持ち家計画』の3社です。これらの会社は提携している企業が多く、あなたが求める自由設計が可能な工務店やハウスメーカーもきっと見つかるでしょう。
後悔しない家づくりをするためには、信頼できる建築会社と出会うことが何より重要です。そのためには、まず情報収集が欠かせません。情報収集を怠り、建築会社を決めることは避けるべきです。
一括請求サービスは無料で利用できるので、できるだけ多くの建築会社のカタログを集め、理想の住まいを形にする会社と出会いましょう。
住宅カタログ一括請求サイトは『タウンライフ公式』がオススメです。提携業者が約1000社以上と一括請求サイトの中でも1番多いのがオススメする理由です。さらに!タウンライフなら見積もりと間取りプランをもらえ、希望すれば土地探しの提案がもらえます。
カタログを請求するよりも、実際に専門家と直接会って、中立的な意見を無料で聞きたい方には、LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)の「住まいの窓口」をおすすめします。ここは不動産に関する情報を提供する国内最大級の住宅情報サイトです。ハウスメーカーや工務店、住宅ローン、新築の進め方など、まだ具体的に決まっていない方へのサポートが充実しています。
家を建てたいけれど、何をすればいいのか分からない方や、家づくりに時間をかけたくない方に特におすすめです。直接会って相談することも、オンラインで相談することも可能で、建築会社の紹介も受けられます。また、「はじめての家づくり講座」や「ローコスト住宅講座」など、個別の講座も用意されており、勉強したい方にぴったりです。すべてのサービスが無料で利用できます。
カタログ請求の申し込みと一緒に「相談・見学の予約」を選択できるのが「持ち家計画」の特徴です。こだわり条件の選択で、より条件が合う会社に出会えます。住宅に関する情報やコラムが充実しているので、家づくりの勉強をしたい人にオススメです。
実際に利用して「持ち家計画」が安心して利用できるサービスなのか調べて記事にしたのがこちらです。特に難しい設定などはなく、簡単な操作で3分くらいで入力は終わりました。2社のカタログ請求をしましたが、入力してから2日後にはカタログが届きました。
ハウスメーカー・工務店の住宅展示場を体験や相談することで、1社につき5000円のプレゼントキャンペーンを実施しています。しかも!参加した展示場の会社の数だけもらえます!例えば3社の展示場で相談すると5,000円×3社=15,000円もらえます。
まとめ:家を建てる際に最初にやるべきこと
この記事では、家を建てる際にまずやるべきことを4つの手順に分けてまとめました。家を建てることが決まったものの、何から始めたらいいのか分からない方に向けて、建築会社を決めるまでのプロセスを分かりやすく解説しています。
【4つの手順】
① 家族全員の意見を集めて、理想の住まいを具体化する。
② 工務店かハウスメーカーか、どちらに依頼するかを絞り込む。
③ ライフプランを設計して予算を確認する。
④ 建築会社の資料を集めて比較する。
家づくりは、正しい手順を踏むことで、余計な時間や手間を省き、予算に合った建築会社をスムーズに見つけることができます。
まず初めにやっていただきたいのは、住みたい家のイメージを家族で話し合い、それをノートにまとめることです。家族全員の理想を「見える化」して、どんな家に住みたいかを具体的にすることが、家づくりの第一歩です。
次に、ハウスメーカーと工務店のどちらが理想に近い家を建てられるかを考え、絞り込みを行いましょう。
その後、ファイナンシャルプランナーに相談して、将来の家計やライフプランを設計します。現在の家計状況と未来の収支を見通すことで、無理なく新築にかけられる予算を設定できます。借り入れ可能額や月々の返済額については、オンラインシミュレーションツールを使うと簡単に確認できます。重要なのは「最大限借りられる金額」ではなく、「無理なく返済できる金額」で計画することです。
予算と無理のない返済額が決まったら、次は建築会社の情報収集を行います。住宅情報誌やインターネット、資料請求サービスを活用して、建築可能なエリアや工法などを確認しながら建築会社を絞り込みます。
最後に、予算に合った建築会社を選んで、理想のマイホーム計画を進めていきましょう。
大手ハウスメーカーは、テレビCMや雑誌、ネット広告などの媒体を通じて広く知られていますが、工務店は優れた技術を持っていても広告に多くの費用をかけていないため、一般の人にはあまり知られていないことが多いです。そのため、優良な工務店と出会うことは簡単ではありません。
しかし、広告費をあまり使わない良質な工務店は多く存在します。私自身、材木屋として多くの工務店と関わりがありますが、広告に依存しない優良工務店を見つける方法があります。日々の仕事で活用している方法を、皆さんにもシェアしますので、ぜひ優良工務店探しの参考にしてください。
私は仕事柄、地域の工務店をお客様として担当しています。新築を年間1棟だけ建てる工務店から、年間20〜30棟手がける工務店まで、さまざまな規模の工務店と関わってきました。多くの工務店と接する中で自然と、優良な工務店の特徴が見えてきます。
つづきは下の記事へ
下の記事では、そうした経験をもとに「優良な工務店を見分ける方法」を紹介しています。優良な工務店と出会い、理想の家づくりを叶えてください。
執筆者ie守りのプロフィール
職歴: 「材木・建材・住宅設備の営業職」として15年以上勤務し、新築やリフォーム物件向けに建築資材を提案・販売しています。
こだわり: 大工や工務店の皆さんに「常に新しい商品を提案する」ことを心がけています。これまでの建築資材営業の経験を活かし、建築会社からは得られない価値ある情報を発信します。
メッセージ: 建築業界のリアルな体験談を通じて、後悔しない家づくりをサポートし、毎日がHappyになるための情報をお届けします。
このサイトに掲載している広告は、すべてie守りが厳選しています。無料で使える家づくりに役立つ広告のみを選んでいますので、ぜひご利用ください。多くの方にご利用いただくことで、サイトの運営が成り立っています。
この記事に関して質問や相談、リクエストなどあればお問い合わせいただくか、(X)Twitterで DMください。お待ちしております。
コメント