材木屋のie守りです。
木造住宅で新しく家を建てる場合にはシロアリ対策はとても重要です。
シロアリ対策により家を長持ちさせることはもちろんですが、このシロアリ対策はお財布にとても影響してきます。
木造で新しく家を建てるときにはシロアリ対策について建築会社にしっかり確認していますか?
多くの方がハウスメーカーや工務店に任せっきりで、どのような対策をして、どのような補償内容で、どのような施工方法なのか、延長保証の内容や費用を新築時に確認できている方は少ないのではないでしょうか?
シロアリ対策の延長保証の内容や費用は必ず確認しましょう。
シロアリ対策をしている多くの家は、保証期間は5年で保証を延長する場合には約30万円前後の費用がかかります。
木造の新築で多く採用されているのが、土台や大引に防蟻・防腐材を散布・塗布するシロアリ対策です。この防蟻・防腐散布の効果は約5年なので保証期間も5年になります。
この記事を読むことで、家を新築する際にシロアリ対策についてどんなところを注意する必要があるのかが分かります。
材木屋がオススメする新築のシロアリ対策「ターミダンシート」
ie守りは新築時のシロアリ対策として「ターミダンシート」をオススメします。
この「ターミダンシート」は人にも材木にも家にも、そしてお財布にも優しい商品です。
まだまだ普及していない商品なので工務店の多くは使っていません。
ハウスメーカーは徐々に同じようなシート工法に切り替えています。
薬剤を散布しないので土壌や室内の空気を汚しません。初期費用も約5万円程度と安価なところがお財布にも優しい。
しかも効果は長期間持続します。
紫外線に当たらなければ効果は半永久的とも言われています。なので1度新築時に施工しておけば長期間に渡り防蟻効果が得られます。
シロアリ対策の殺虫剤と忌避剤の効果の違い
忌避性の高いシロアリ対策
ターミダンシートは忌避性の高い防蟻対策です。忌避性とは虫を寄せ付けない、来た虫を追い返す効果があります。
シロアリがターミダンシートに触れると痺れて危険を察知します。危険を察知すると警報フェロモンを出して仲間に伝えます。
警報フェロモンはその場所にマーキングとして残るので、虫を寄せ付けない効果があります。虫に抵抗性が付かないので効果は持続します。
シロアリを駆除する殺虫剤
一般的に良く使われているのはシロアリを殺虫するホウ酸を含む薬剤の散布や塗布、加圧注入木材ですが、デメリットとしてはシロアリが家の中に入って木材を噛むことで駆除する効果が出るところです。
殺虫剤は、家に入ってきたシロアリを駆除します。殺虫剤は抵抗性が出てきて殺虫剤が効きにくくなってしまいます。殺虫剤は約5年で効果が薄れてしまいます。
実はシロアリはアリではありません。ゴキブリの仲間になります。シロアリの生態を大きく分けると職蟻、兵蟻、女王・王蟻の3種類に分けられ、木材に被害を与えるのは職蟻になります。
奥様に喜ばれる!家の中に虫を寄せ付けないシート
虫嫌いな方にオススメの虫返し
ターミダンシートと同じ素材の幅が7㎝の虫返し(防蟻シート)を基礎の上に貼ります。基礎の上に上がってくる害虫をシャットアウトして虫を寄せ付けません。
この虫返しは、シロアリ・ヤスデ・ムカデ・ゲジゲジといった害虫に効果抜群です。
ムカデやゲジゲジが苦手、嫌いな奥様はこの虫返しだけでも施工すると、気持ち悪い害虫に悩まされることが軽減されます。
新築時にシロアリ対策は本当に必要ですか?
いろんなシロアリ対策の中から自分たちに合った対策を選びたいものですが、建築会社によってはシロアリ対策が標準仕様で決まっているので選択肢がないのが現状です。
多くの住宅では建築会社が選んだシロアリ対策を使い、保証期間は5年~10年になります。
上記の6種類が良く使われる処理方法になります。
その木材に含んだ水分の匂いに惹かれてシロアリは食害します。チャタテムシなどその他の虫もその水分に寄ってきます。我が家は築3年でチャタテムシが大量発生しました。
春から秋くらいまで悩まされました。
シロアリは湿気の多いところを好む生物です。新築時に対策をすることで被害の確立を下げることができます。10年後からは木材に不朽菌が発生します。
この不朽菌が発生すると木材の水分が下に落ち、匂いに惹かれシロアリが集まってしまいます。
地球温暖化のせいで、シロアリ被害は拡大しています。イエシロアリは1月の平均気温4℃・最低平均気温0℃の野外分布北限線が温暖化の影響で北上し年間200万件の被害が出ています。
シロアリ対策ごとの【費用】【効果】【保証】の比較
シロアリ対策は処理方法によって施工費用、効果の持続期間、保証額が変わります。
塗布や散布といった処理では新築時の施工費用は比較的安くなりますが、この効果は約5年ほどになり、5年ごとに再施工をする必要があります。
再施工の費用が高く、坪数によって変わりますが15万円~が相場になります。
下記のどの処理にしても初期費用は数万円~になりますのでそれほど大きな金額差はありません。
「持続効果の年数」「保証額」「延長保証額」「再施工の費用」は必ず確認しましょう。
※費用、効果、保証額はメーカーによって変わりますのでご注意ください。
まとめ
シロアリから自分の家を守るには、どんな工法を使っているのかを知ることはとても重要です。
シロアリ対策としてよく使われる工法として
「家の中に入ったシロアリを殺虫する工法」と「床下の木材を湿気から守る工法」
が使われます。
最近徐々に増えてきているのが「忌避性で虫を近寄らせない工法」です。
この防蟻の工法は新築時に施工する必要がありますので、建築会社としっかり相談することをオススメします。
相談する際には
「ターミダンシート工法の確認」
「施工費」
「保証期間と保証額の確認」
「再施工の有無と再施工費用の確認」
「延長保証の期間、費用、保証額の確認」
を必ず確認するようにしましょう。
ターミダンシートは防湿シートに薬剤が練り込まれているので効果は長期間続きます。
ビフェントリンの効果によって忌避性がありますので、シロアリを寄せ付けません。
ターミダンシートはシロアリを家の中に入らせないので木材を噛まれることはありません。
近年、ハウスメーカーが徐々に切り替えている忌避性のある防蟻シートを私は材木屋としてオススメしています。
日本ではまだ新しい工法ですが、ランニングコストを抑えた効果の高い工法になります。
5年ごとのシロアリ保証の高額な延長費用に悩まされることがなくなります。
新築する際にはご検討ください。
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執筆者ie守りのプロフィール・「材木・建材・住宅設備販売業」を営業職として15年以上勤務し、新築やリフォーム物件の建築資材を営業販売するお仕事をしています。
・家を建てる大工・工務店さんへ、「常に新しい商品を提案する」ことを心がけています。建築資材の営業販売の経験を生かした、建築会社から出てこない価値ある情報を発信します。
・「建築業界のリアルな体験談を発信して、後悔しない家づくりをして毎日がHappyになるための情報をお届けします」
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