【木造で最強!】地震に強い家づくり、知っておきたい耐震の構造を徹底解説!

家づくり

地震が起きても倒壊しない家を建てるには?

地震後に避難しなくてもいい家を建てるには?

地震後も大きな修繕の必要もなく快適に暮らすことができる家を建てるには?

と地震に不安を感じ、今後の家づくりの地震対策で悩んでいませんか?

次の内容はSBIいきいき少額短期保険(東京港区)が、全国の持ち家(一戸建て、分譲マンション)に居住する人を対象に実施したアンケート調査です。

「近い将来、居住地の近くで大地震が発生する」と思う人は60.9%、
「地震で自宅に大きな被害を受ける」と考える人は66.2%に及ぶ。
「大地震発生時の不安」については、「家族の安否」59.7%が最も多く、「自宅の地震対策」「生活再建」「自宅再建」が続いた。
家庭で実施している防災対策は、「非常用の食料・水の準備」45.8%、
「避難グッズを用意」34.4%、「家具の転倒・落下対策」31.5%など。
家族の安否確認に最も不安を覚えながらも、「家族で避難場所を決めている」人は17.1%にとどまり、「特に対策をしていない」も30.4%だった。

ニッポンドットコム nippon.com

上記、調べによると、近い将来に地震が発生して地震で自宅に大きな被害を受けると考える人が60%以上なのに、30%の人が特に地震対策をしていないようです。

天気に例えると、近い将来に雨が降ってびしょ濡れになると考える人が60%いるのに、30%の人が傘を持って出かけないようなものです。

地震が来るのは分かっていても何も対策ができていない人が30%もいるのが現状です。

非常用の食料や水を準備していても、住まいが確保できなければ使い物にならない場合もありますね。

この記事は地震対策として、自宅を避難場所にできるほどの耐震性能が高い家を増やす。
自宅を再建する必要のない、家族の安全と命を守る、家や家財などの財産を守ることができる家を増やすことが目的です。

この記事を読むことで、あまりコストを上げずに地震に強い家を建てる方法、保険料と住宅ローンを安くする方法、倒壊も避難も修繕もすることが無い家づくりの方法が分かります。

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地震に強い家にして、保険料と住宅ローンを安くする方法!

では地震に強い家にして、保険料と住宅ローンを安くする方法とはどんな方法でしょうか?

  • 耐震性能とか難しそう!
  • 住宅コストが高くなりそう!
  • 耐震等級とかよく分からない!

など、勉強するのも大変そうなので全部、建築会社に任せたい気持ちもよく分かります。

実際に私は、耐震に強い家づくりをする構造検討をするメーカーさんに構造について説明を聞いても、全てを理解することはなかなか難しいです。

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ここでは必要なことだけを解説します。

結論からいくと、耐震等級3の家で建てることで、地震保険が安くなり、フラット35Sの金利を下げることができます。

耐震等級3の家とはどんな家でしょうか?

耐震性能(たいしんせいのう)とは、地震に対して建物が耐えられるかどうかの安全性の度合いのことで、耐震性の指標として用いられているのが耐震等級になります。

耐震等級(たいしんとうきゅう)は、建物の地震への強さ、耐震性能を示す指標です。

その中の最高等級になる耐震等級3は耐震等級1の1.5倍の強さになり、「防災の拠点となる消防署や警察署などの建物と同じ耐震性」になります。

耐震等級3の建物は、震度6強~7程度の地震が起きた後でも軽微な補修を行えば、その後も長く住み続けられる基準です。

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その耐震等級3で設計するために必要なのが構造計算になります。

構造計算は耐震性や強度など、建物の安全性を確かめるために行う計算で、柱や梁桁、壁の量、配置や強度などが、どのくらいの地震に耐えられるのかを調べます。

その構造計算は、「簡略化された壁量計算での耐震等級3」と、「許容応力度計算による耐震等級3」の2つの計算方法があり、計算方法が変わるだけで同じ耐震等級3の建物でも全く別物の建物になります。

安全性の高い地震に強い家を建てるには「許容応力度計算による耐震等級3」で設計するように工務店へ相談しましょう。

耐震等級3で設計した場合には地震保険の「耐震等級割引」の保険料割引を使いましょう。

建物の耐震等級によって割引率が変わり、耐震等級3の場合は保険料の割引率が50%になります。

さらにお得になる方法として、耐震等級3で設計することで住宅ローンを安くすることができます。

耐震等級3の建物ならフラット35Sの金利Aプランを利用することができます。フラット35Sの金利Aプランは借入金利が当初10年間、年0.25%引下げとなります。

フラット35Sについて、詳しくはこちらの「住宅金融支援機構ホームページ」をご覧ください。

耐震性能を高くすることで金利が下がり、保険料も安くなるメリットがあります。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

耐震性能を更に高めるコーチパネルで地震に備える!【地震対策】

上記の「許容応力度計算による耐震等級3」で構造計算をして、防災の拠点となる消防署や警察署などの建物と同じ耐震性能にするだけでも地震対策としては充分効果があります。

ですが、地震に対する不安はなかなか無くなりませんよね。

  • 繰り返し来る余震にも耐えるような、耐震性が高くなる建材を教えてほしい。
  • 大きな地震の後も自宅で生活ができて余震に耐えられる「強い家」にするには?
  • 大切な家族と家、財産を守ることができる高耐震パネルとは?

このような質問・疑問にお答えしますので、木造住宅で最強の家を建てましょう!

その為に「許容応力度計算による耐震等級3」で構造計算して設計する場合に、耐震性能をさらに高める方法としてコーチパネルを使う方法があります。

コーチパネルとは、面材と枠材が一体になったパネルを柱と柱の間にはめ込む「はめ込み型パネル」のことで、圧倒的な耐久力を持つ高耐震パネルです。


一般的な木造構造で使われている「筋違い」や耐力面材を使った「大壁直貼り」と「コーチパネル」の3種を、震度6強から震度7を遥かに超える連続した揺れに対して、どの程度持ちこたえることができるのかを比較試験しました。

その結果「コーチパネル」だけが振動実験で2回目以降何回力を加えても剛性の数値の変化はなく、高耐震パネルの強さを維持していました。

つまり、繰り返しくる大きな地震にも耐えることができる「住み続けられる家」が証明されました。

「許容応力度計算による耐震等級3」で構造計算をして「コーチパネル」を採用することで、同じ耐震等級3でも構造の強さが変わります。

耐震等級3にすることで、防災の拠点となる消防署や警察署などと同じ耐震性になるので、地震が起きたときに、「自宅がいちばん安全な場所」にすることが可能です。

地域の老朽化した公会堂より自宅に避難していたほうが安全な場所になります。

ライフラインの確保が出来れば、自宅以外の別の場所へ避難する必要も無くなりますが、水害のリスクもありますので行政の指示に従って避難をお願いします。

許容応力度計算による耐震等級3の構造躯体にコーチパネルを採用することで、繰り返し来る余震にも耐え、大きな地震の後も自宅で生活ができて大切な家族と家、財産を守ることができます。

その他、コーチパネルのメリット・デメリットなどを解説していますので、次の記事を参考にして木造住宅で最強を目指してください。

金物工法にすることで地震に強くなる理由!

地震で家が倒壊してしまう原因の中には、在来工法の断面欠損も含まれます。梁を受けるために、梁との接合部の柱を大きく彫ることで柱の強度が落ち、大きな地震では柱の大きく彫ったところで折れて倒壊した事例が多くあります。

その在来工法で断面欠損の大きくなる接合部を金物工法にすることで、断面欠損が少なくなり強い構造にすることができます。

新築を依頼するほとんどの人が、木造住宅の構造部分の加工方法を建築会社に任せてしまっています。その構造部分の加工にはどのような加工方法があるのかご存じでしょうか?

  • 木造住宅の構造部分はどのような加工方法がありますか?
  • 柱と梁などの接合部分はどのような工法がありますか?
  • 金物工法が地震に強い訳を教えてほしい。

上記の3つの加工や工法について理解することで、地震に強い木造住宅にすることができ、何よりも自分の家に愛着が湧き、構造見学や上棟式などの構造を見るのが楽しくなってきます。

木造住宅の構造部分は人間でいう骨の部分にあたります。人間の場合は、肉や皮膚に覆われているので骨を見ることはできませんが、丈夫な身体には強い骨が必要です。

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家も同じで、丈夫な家には強い構造(骨)が必要になります。

その骨部分にあたる構造部分の加工方法や、柱と梁桁や土台と柱などの接合部の工法について解説します。

木造住宅の構造部分を加工する方法として「プレカット加工」と「手刻み加工」があります。
「プレカット加工」は工場の製造ラインに木材を流して機械が加工する加工方法です。

「手刻み加工」は大工が木材の特性を見ながら、大工職人の技術によって1本1本丁寧に造る加工です。

柱と梁桁や土台と柱など木材を組み上げる工法には「在来工法」と「金物工法」があります。

「在来工法」とは、日本古来の伝統工法を発展させた工法で、柱や梁などの軸組で支える仕組みで柱や梁などの木材に継手や仕口を加工して、木と木をかみ合わせて組み上げていきます。

「金物工法」は、在来工法をベースに、継手や仕口の代わりに金物を使った工法です。

「在来工法」と「金物工法」はどちらも「木造軸組工法」になります。

木材に継手や仕口を削って組む「在来工法」では、接合部分が構造として弱くなってしまうのが弱点です。(断面欠損と言います)

断面欠損の弱さを補うために、継手や仕口で木を組んだあとに外側から金物で補強しますが、「金物工法」はその継手・仕口を金物に置き換えるので、木材の削る範囲を最小限にすることで断面欠損が少なくなるため強い構造材になります。

断面欠損の弱さを補う金物工法にすることで地震に強くなり、建前の施工性が上がるため工期短縮にもつながります。

「金物工法」は「在来工法」と比べると格段に高い接合強度があります。耐久性は三次元実大振動試験で実証されています。

在来工法と金物工法のコスト差を見ると、30坪くらいの物件を材木屋の仕入れでおおよそ30万円前後です。

この30万円前後という金額を高く見るか安く見るかは人それぞれですが、住宅の建物価格3,000万円の中の30万円なので、30万円で安心した暮らしができるなら安い買い物だと思います。

金物工法についてもっと詳しく記事にしていますので、下の記事も合せてお読みください。

まとめ

木造住宅で地震に強い家にするには「許容応力度計算による耐震等級3」で設計をすることです。

それだけで防災の拠点である警察署や消防署の建物と同じ耐震性能で、大きな地震の後でも簡単な補修をする程度で長く住み続けることができます。

ですが家守りノートでは地震に最強の家を目指します。最強の家には最強の構造(骨組み)が必要です。

最強の構造をしっかり支え、地震に耐えることができる「コーチパネル」を採用することで、一般的な工法の片筋違いや大壁直貼りよりも地震に耐え、繰り返しくる大きな地震にも耐えることができます。

さらには、骨組みである構造の接合を金物にする「金物工法」にすることで、断面欠損の少ない地震に強い家にすることができます。

「許容応力度計算による耐震等級3」で計算して設計した家に「コーチパネル」を採用し、「金物工法」にすることで木造住宅で最強の家になります。

ただ、ここで気になるのがお金のところですが、耐震等級3にすることで「地震保険の耐震等級割引」を使え、保険料が50%安くなり、住宅ローンを「フラット35S」を使うことで金利を下げることができます。

物件にもよりますが、簡単な計算で、約140万ほど安くすることができますので詳しくはこちらの記事をご覧ください。

木造住宅で最強の家を建てることで安くすることもでき、大事な家族と財産を守り安心した暮らしをすることができますので、多くの家で採用してほしいと願います。

さらに住宅コストを安くする方法としてオススメするのが銀行の借り入れ金利の比較検討です。

銀行との取引の中で1番重要なのは金利の設定です。

金利が高ければ返済額も大きくなりますので、なるべく低い金利で融資を受けたいですね。

なるべく低い金利設定で融資うぃ受けるには、他の銀行の金利を知ることです。

銀行の金利の相見積もりは何社出しましたか?他の銀行の金利を知ることで今提示されている金利が高いのか低いのかが分かります。さらには他の銀行の金利を交渉材料に使うことで金利を下げてもらうこともできるかもしれません。

今出ている住宅ローンの金利とモゲチェックの金利を比べて下さい。

モゲチェックは主要な複数の銀行を一括で金利比較ができ、自分にぴったりの住宅ローン借り入れや借り換えができます。詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

この記事を書いた人

執筆者ie守りのプロフィール・「材木・建材・住宅設備販売業」を営業職として15年以上勤務し、新築やリフォーム物件の建築資材を営業販売するお仕事をしています。

・家を建てる大工・工務店さんへ、「常に新しい商品を提案する」ことを心がけています。建築資材の営業販売の経験を生かした、建築会社から出てこない価値ある情報を発信します。

・「建築業界のリアルな体験談を発信して、後悔しない家づくりをして毎日がHappyになるための情報をお届けします」

Xアカウント:ie守り(いえもり)の家守りノートでは家づくりに関する最新情報を発信中です!

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