優良な工務店を見分ける6つのポイントを解説!【後悔しない家づくり】

家づくり
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ie守です。

満足のいく後悔しない家づくりをするには建築会社選びがとても重要で、良い建築会社に出会うことができれば、家づくりは成功したと言えるでしょう。

建築会社といっても様々で、ハウスメーカーや設計事務所、ビルダーや工務店などの業態があります。その中でもゼロから自由に設計できる工務店に絞って解説します。

工務店は地域に密着して地域に根差した経営をしていて、一人で経営している工務店からスタッフ数名で運営している工務店と様々で、年間建築1棟の工務店から年間建築40棟くらいのビルダーに近い工務店があります。

工務店の選び方によって家づくりは変わり、家を建てたあとのメンテナンスも変わりますので満足度が大きく左右されます。

建築地近くの地元を見ても各地区に一人はいるほど工務店の数は非常に多いので、どの工務店が優良な工務店なのかなかなか見分けがつきません。

そこでこの記事では

このような疑問やお悩みにお答えします。
  • 工務店ってどんな仕事をするの?
  • 良い工務店とダメ工務店の違いを教えてほしい。
  • 良い工務店を見分ける方法を知りたい。

建てた後に後悔なく暮らすには、優良な工務店は何ができるのかを知ることです。

この記事では、自分たち家族のライフスタイルに合わせた注文住宅を楽しみながら建てて、建てた後もしっかりメンテナンスをしてくれる優良工務店を見分ける方法を解説します。

優良な工務店とは?良い工務店の見分け方とは?

地域工務店の数は非常に多く、どの工務店が優良な工務店なのか分かりません。工務店をお客さんに持つ販売店の仕事をしている私から見ても、簡単には見分けられません。

虫眼鏡で見る

工務店の数だけいろんな会社があります。数多くある工務店の中からどうやって優良な工務店を見分けるのでしょうか?

優良な工務店見分けるためには、優良工務店とそうでない工務店との違いを理解する必要があります。

優良な工務店は時代の流れを察知して今の時代のお客さんに合ったプランを提案しています。
一方で時代の流れには乗らずに我流を突き進む工務店もありますので、しっかり見分けて家づくりを成功させましょう。

工務店の仕事・役割りを知る

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まずは工務店がどんな仕事・役割りをするのかを見ていきましょう。

工務店は、新築やリフォーム、耐震改修やちょっとした修理、メンテナンスなど、建物に関する様々なことを請け負います。

ハウスメーカーよりも狭い施工エリアで建築工事を請け負う業者のことで、専門の工事業者を管理しながら、新築やリフォームや増築などの建築工事を進めていくのが工務店の役割です。

設計や大工工事、材料の手配や施工業者の手配、工事を安全に進める工程の管理をして、電気工事、給排水設備工事、外壁工事など施工する職人をまとめて家を建てます。

塗り替えリフォーム

地域に根差して、地域の家を守る役割をして、高い技術を維持して、技術の継承を代々受け継いでいます。

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幸せに住み続けられる家を維持管理するのも工務店の役割です。

ハウスメーカーや設計事務所、不動産会社へ注文住宅を依頼して家を建てる場合でも、実際に家を建てるのは協力会社の工務店になります。

工務店に直接依頼をするメリットとしては、ハウスメーカーと比べて大工工事のマージンがない点と、宣伝広告に掛ける費用が圧倒的に少ないので家を安く建てることができます。

どの業態の工務店で建てたいですか?

工務店の中には、設計から施工まで一貫して行う工務店や、設計は設計事務所に外注する施工専門の工務店があります。

一言で工務店と言っても工務店にはいろんな業態があり、規模や営業スタイルがさまざまです。

自分たち家族の理想に合った工務店の業態を選びましょう。

それぞれに得意分野が変わります。例えば同じ図面で見積りを出してもらったとしても金額や仕様が全て変わります。

大工と職人で構成された昔ながらの工務店

・年間棟数1~5棟くらい。
・自宅と事務所を兼用していて、社長が大工として現場に出ていることが多い。
・ゼロからのオーダーメイドが可能。
・施主の希望に寄り添いながら一棟一棟オーダーメイドの家づくりをしている。
・地域に根差して地域の家を守っている。
・念入りに打合せをしながら社長自らが現場で大工をする。
・1棟の完成までに掛かる期間が長い。
・木造在来工法を中心とした伝統的な家づくりが得意。
・土地探しやローンなど、建築以外の業務は不動産会社やファイナンシャルプランナー(FP)の専門職の方にお任せしている。
・最近は断熱基準などが高まり、住宅性能を上げる必要があるので、外皮計算ができる設計士に外注する昔ながらの工務店も増えてきました。

社長・現場監督・設計といったスタッフ数名で年間20棟建てる工務店

・年間棟数20棟くらい。
・事務所やモデルハウスを持っている。
・オリジナルな標準仕様があるのでゼロからのオーダーメイドは交渉次第。
・施主の希望に寄り添いながら、地域に根差して地域の家を守っています。
・企業理念に沿った標準仕様があり自由度が若干減る会社もある。
・営業範囲は昔ながらの工務店より広範囲になります。
・現場作業は地域の工務店や自社の大工に任せて、社長は経営や営業に専念している。
・木造在来工法を中心とした伝統的な家づくりが得意。
・土地探しやローンなど、建築以外の業務は、不動産会社やファイナンシャルプランナー(FP)の専門職の方にお任せしている。
・スタッフ数名で年間20棟未満の工務店は自社に設計スタッフがいる傾向がある。
・標準仕様を作ることで大量仕入れが可能、大量仕入れをすることでコストを削減している。
・上棟前にはほとんどの仕様打合せが終わるので工期が短くなる。

フランチャイズ加盟店の工務店

・基本的には工務店なので、できることは工務店と変わらない。
・工務店の付加価値として商品(住宅)を提供している。
・フランチャイズ本部の看板を使用して商品(住宅)やサービスを提供している。
・ブランドイメージを守るため、工法や商品に関する細かいルールがある。
・注文住宅では無くなるので、同じような家が建つ。
・フランチャイズ加盟店の工務店は、例えばクレバリーホーム、イシンホーム、アエラホーム、BESS、BinO、サイエンスホーム、R+houseなどがある。
・標準採用をすることでコストを抑えている。
・上棟前にはほとんどの仕様打合せが終わるので工期が短くなる。

年間20棟以上建てるビルダー工務店

・基本的には工務店なので、できることは工務店と変わらない。
・ハウスメーカーほどの規模はなく、年間20棟以上の住宅を供給している企業。
・融通や小回りが利くがプランや仕様を変更できないこともある。
・標準仕様を作ることで大量仕入れが可能、大量仕入れをすることでコストを削減している。
・上棟前にはほとんどの仕様打合せが終わるので工期が短くなる。

6つのポイントから優良な工務店を見分ける

下の6つのことを確認しましょう。全てができる工務店はもちろん優良な工務店ですが、全てできなくても大丈夫です

建てる工務店を決める前に全て確認することは難しいと思いますが、できる限り確認することで優良工務店なのかを見分けることができます。

たとえできない項目があったとしても、親切に対応してくれるかどうかがポイントです。

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臨機応変に親切に対応してくれる工務店なら良いと思います。

助成金の制度を使っていて、住宅性能はハウスメーカーと同等で住む人のことをしっかりと考えたプランを提案してくれる、定期点検も計画的におこなっていて、お金の話しを細かくしてくれる工務店を選べると良いですね。

家を建てると長い付き合いになります。いつまで家を守ってくれるのかか重要です。長い付き合いになると、年齢の関係で引退する方もでてきます。跡継ぎがいなくて廃業にする工務店も少なくありません。

たとえ廃業する場合でも、代わりに家を守ってくれる工務店を紹介してくれるのかは確認したいですね。

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確認する項目は多いですが、ホームページから確認できるような工務店も分かりやすくて良いですね。

質問事項をまとめて、ホームページのお問い合わせから確認してみるのも良いですね。
対応が早く、親切に対応してくれる工務店なら良いと思います。

ポイント①、助成金の対応をみる

・助成金制度を使える。
・グリーン化事業制度を使える。

ポイント②、性能・仕様のことをみる

・長期優良住宅に対応している。
・ゼッチに対応している。
・外皮性能G2グレードを対応可能。
・許容応力度計算の耐震等級3に対応可能。
・自然素材を使った施工をしている。
・自社の標準仕様のプランがある。

ポイント③、維持管理(メンテナンス)のことをみる

・定期点検や改修などのアフターメンテナンス計画が充実している。
・資産価値が高い家(長期優良維持管理)づくりをしている。
・床板やウッドデッキ、外壁などのメンテナンス費用の説明がある。
・毎月掛かる光熱費の想定額の説明がある。
・固定資産税額の説明がある。

●地域の家守りをしているので、お困りごとがあればすぐに駆け付けてくれる体制になっている。

ポイント④、お金のことをみる

・ライフプランから建物コストを算出してくれる。
・上棟に必要な金額などを含めた、家づくりに掛かる費用を全て算出してくれる。

●ファイナンシャルプランナー(FP)と連携が取れていて、ライフプラン診断をして生涯の必要な費用から住宅の費用を割り出し、最適な借り入れ額を提案できる。
●定期的にお金の勉強会をやっています。

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ライフプラン診断ができない建築会社もたくさんあります。

その場合は以下の記事で、無料でライフプランを作成することができます。

建築会社の中には、ライフプラン設計をやった代わりに、火災保険に加入する会社があったりしますので、ご自分でライフプラン設計をすることをオススメします。

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お金の専門家のファイナンシャルプランナーに保険・家計・老後などのお金のことを無料で相談できます。詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

ポイント⑤、対応・経営のことをみる

・施主の希望に寄り添ったプランを作成する。
・現場がいつでもキレイに片付いている。
・自転車操業の経営になっていない。
・事業の継承について計画している。
・打合せ議事録を取っている。
・経営理念、将来のビジョンがある。
・構造や完成見学会の対応が良い。
・社員や職人の家の施工例が多くある。
・会社ホームページがあり、自社の家づくりへの思いや仕様が分かりやすい。

●材木屋での工務店との取引の経験上から言えることですが、経営の安定性は規模が大きくても小さくても変わりません。
小さい規模よりも大きい規模の方が倒産する可能性が高くなります。規模が大きくなればお金の動きも大きくなるので舵取りが難しくなってきます。
これから益々、少子化が進み、年間の着工棟数は大幅に減ってくると予想されています。着工棟数が大幅に減ると従業員を大勢抱えている企業ほど難しい経営になります。

●建築中の現場がキレイか見て下さい。良い工務店はいつでも施主に現場を見てもらえるような配慮ができています。いい仕事をする工事業者さんはキレイに仕事をします。
大工さん以外の工事業者さんもキレイに仕事をするということは、業務の連携がしっかり取れていることにもつながってきます。

●スリッパが用意されているか、現場が散らかっていないか見て下さい。

ポイント⑥、土地のことをみる

・住宅の予算に合わせた土地の価格で提案をします。

●不動産会社としっかり連携を取り、無理のない価格の土地を探します。

ダメな工務店を見極めるには

上記の6つのポイントで当てはまるところが少なすぎる工務店は避けた方が無難です。

上記のポイント①と②は対応していなくても良いですが、対応するように勉強や努力をしないような工務店はダメな工務店です。

高性能のことをしっかり理解したうえで、低い性能にしている工務店もいます。

その多くは家の構造材の材木を長持ちさせるために、多少のすきま風が必要と考えている工務店です。

確かにその通りで、高気密・高断熱にして構造材の材木を完全に密閉してしまうのは家にとって良くありません。

壁の中に湿気が入らないように密閉してしまうと、壁の中で結露して壁の中が湿気で腐ってしまう恐れがあるからです。

高気密・高断熱の仕様で壁体内の結露のことを考えていない工務店は避けたほうがいいです。壁の中が結露して腐る可能性が高いからです。

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構造材のことを考え、高気密・高断熱にしないと無駄に光熱費が上がってしまいます。

優良な工務店というのは住む人のことをしっかり考えた高気密・高断熱で、家の構造材のこともしっかり考えて壁の中が結露しない設計にしている工務店です。

ie守りが工務店で建てたきっかけ

結婚後にアパートで住むことを決めたころから、家を建てることを前提にアパート生活をしていました。

ですが、そのアパートには軒がなかったことで、雨が降りそうな日は窓を開けられず、雨が降ったら窓は閉めっぱなしでした。

24時間換気も付いていなかったので、梅雨の時期はアパートの部屋の湿度が90%の時もあったほどでした。

雨が止んだ次の日はカビだらけでした。

そんなアパート生活でしたので、仕事では空気環境をよくするような建材ばかりを勉強していました。

そこで、ある工務店に商品を提案したところ、私以上に家の空気環境について勉強している工務店社長がいました。

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その社長の扱っている工法と知識に魅力を感じたことが1番のきっかけでした。

>>洗濯物干しの計画と湿気対策の重要性、調湿建材の種類を解説しています。詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

まとめ

優良工務店を次の6つのポイントから見ることができます。


●助成金のこと
●性能のこと
●維持管理(メンテナンス)のこと
●お金のこと
●対応、経営のこと
●土地のこと

6つのポイントの中から当てはまる項目と当てはまらない項目に分けていきます。

全て当てはまらないからと言ってダメな工務店ではありません。

全て当てはまる工務店を探すよりも、当てはまるように対応する工務店を探す方が、早く優良な工務店を見つけることができます。

外皮性能のG2グレードはハウスメーカーでもまだ対応できていないところが多くあります。
性能で見るなら2022年10月以降の【長期優良住宅の基準】UA値0.6以下をクリアできていれば、優良工務店と見て良いと思います。

社員や取引業者が自宅を建てているところは優良工務店です。良いところも悪いところも見える、社員や取引業者が多く建てているところを選びたいですね。

                 

いかがだったでしょうか?優良工務店の見分け方が分かったところで、次は優良工務店を探しましょう。どのような手順で探すのが最短で自分たちにピッタリな工務店を探すことができるのかをお伝えします。

お金をかけずに優良工務店を探す方法や優良な工務店と出会う方法を解説しています。詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。       

少しでも安くマイホームを建てるためにやったほうがいい事、安く建てるための家づくりの手順や流れをお伝えします。詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

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この記事を書いた人

執筆者ie守りのプロフィール
・「材木・建材・住宅設備販売業」を営業職として15年以上勤務し、新築やリフォーム物件の建築資材を営業販売するお仕事をしています。

・家を建てる大工・工務店さんへ、「常に新しい商品を提案する」ことを心がけています。建築資材の営業販売の経験を生かした、建築会社から出てこない価値ある情報を発信します。

・「建築業界のリアルな体験談を発信して、後悔しない家づくりをして毎日がHappyになるための情報をお届けします」

Xアカウント:ie守り(いえもり)の家守りノートでは家づくりに関する最新情報を発信中です!

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