「工務店とハウスメーカー、どっちを選べばいいの?」
家づくりを考え始めた人が最初にぶつかる大きな悩みです。価格、デザイン、性能、保証…それぞれにメリット・デメリットがあり、簡単には決められませんよね。
どっちを選ぶかによって建築のプロセスや将来の住み心地が大きく変わります。さらに、家を建てた後のメンテナンスやアフターサポートにも違いが出てきます。単にデザインや性能だけで選ぶのではなく、それぞれの特徴をしっかり理解した上で決めることが大切です。
この記事では、現役で建築資材を扱う材木屋の視点から、工務店とハウスメーカーの違い、選び方、後悔しないためのポイントを本音で解説します。
そんな疑問をスッキリ解消できるよう、初心者でもわかりやすく、比較表も交えて解説します。この記事を読めば、自分たちにぴったりの家づくりパートナーがきっと見つかります!
住宅情報誌を集める前にどちらを選ぶかを決めておくことで、情報収集や訪問の手間を省き、時間とコストの節約にもつながります。

この記事を参考に、あなたにぴったりの建築会社選びに役立ててください。

🏠工務店とハウスメーカーは何が違うの?

家づくりを始めると、まず悩むのが「工務店とハウスメーカー、どっちがいいの?」という問題。
一見似たように見えますが、運営体制や設計の自由度、価格、保証制度まで、違いはたくさんあります。

ここではそれぞれの特徴をわかりやすく整理して解説します。
🔹運営体制の違い(全国展開か地域密着か)
- ハウスメーカーは、テレビCMやモデルハウスなどでよく見かける全国展開の大手企業です。営業・設計・施工・アフターサポートまでをシステム化し、安定したサービスを提供しています。
- 一方、工務店は地域密着型の中小規模の建築会社。社長自ら現場に出るような「顔の見える家づくり」が特徴で、地元に根ざした信頼関係や柔軟な対応力があります。
▶ 全国展開で安心感を求めるならハウスメーカー、融通の利く対応を望むなら工務店が向いています。
🔹設計や自由度の違い
- ハウスメーカーは規格化されたプランが多く、間取りや設備の選択肢はカタログ内に限られます。完全自由設計もありますが、構造上の制約があるケースも多いです。
- 工務店は基本的に注文住宅が得意で、施主の希望に合わせた設計が可能。間取りや仕様も自由に決めやすく、「他社ではできなかったこと」が叶うことも。
▶ 自分だけのこだわり住宅を建てたい人には、自由度の高い工務店が向いています。
🔹価格・坪単価の違い
- ハウスメーカーは広告費やモデルハウス維持費、システム開発費などのコストが価格に反映されており、**坪単価は高め(70〜100万円)**になる傾向があります。
- 工務店は中間マージンや広告コストが少ない分、**同じ性能でも比較的安く建てられることが多い(坪単価50〜80万円)**です。
▶ 同じ性能・広さでも、工務店の方がコストパフォーマンスが良い場合があります。
🔹工期・施工品質・保証制度の違い
- ハウスメーカーはプレカット工法やパネル化などの工業化施工が進んでおり、工期が短く、品質も均一になりやすいです。また、保証制度も明確で長期保証(20年〜60年)を設けている会社もあります。
- 一方で工務店は施工に職人の手仕事が多く、工期が長くなることもあります。ただし、大工の技術が光る丁寧な仕上がりになるケースも。保証に関しては会社ごとに差があるため、事前に内容確認が必須です。
▶ 工期や保証重視ならハウスメーカー、職人技や丁寧な施工を求めるなら工務店が魅力です。
🏠工務店とハウスメーカーの違い比較表【保存版】
比較項目 | ハウスメーカー | 工務店 |
---|---|---|
運営体制 | 全国展開・大手企業 | 地域密着・中小企業 |
設計自由度 | 規格住宅が多く、制限あり(自由設計は追加費用も) | 自由設計に柔軟対応、細かい要望も反映可能 |
価格帯(坪単価) | 高め(70〜100万円台) | 中間マージンが少なく比較的安価(50〜80万円台) |
デザイン性 | 洗練されたデザイン。規格に沿うため個性は出にくい | デザインは工務店次第。個性的な家づくりも可能 |
施工品質 | 工業化・標準化により品質が安定 | 職人の技術に左右されるが、丁寧な施工が期待できる |
工期の目安 | 短め(3〜4ヶ月程度) | 長め(4〜6ヶ月程度) |
アフター保証 | 長期保証あり(20年〜60年など) | 保証内容は工務店による(短期〜中期が多い) |
対応力・柔軟性 | マニュアル通りの対応が多い | 融通が利き、施主の声が通りやすい |
安心感 | ブランド力・知名度が高く安心感あり | 担当者との相性や地元評判で選ぶ必要あり |
向いている人 | 忙しくて家づくりに時間をかけたくない人 手間なく一定品質を求める人 | 家づくりにこだわりがある人 予算を抑えつつ自由な設計をしたい人 |
🏠工務店とハウスメーカーのメリット・デメリット
それぞれの特性を理解することで、「自分たちにはどっちが合っているのか?」が見えてきます。ここではハウスメーカー・工務店それぞれのメリットとデメリットを整理し、さらに向いている人の特徴まで解説します。

🔷ハウスメーカーのメリット・デメリット
✅メリット
- 品質が安定している
全国展開する大手企業は、施工体制や材料の品質が標準化されており、どこで建てても一定の品質が期待できます。
建材の規格・仕様を揃え大量生産ができるので原価コストを下げることができる。
テーマに合わせた間取りなどのプランが充実している。 - 完成までが早い
プレカットやユニット工法などを用い、工期が短くスムーズ。引っ越し時期が決まっている人にも安心です。
仕様や規格が統一化されているために工期が短い。 - 長期保証・メンテナンス体制がしっかりしている
20年、30年保証、定期点検などアフターサービスが明確で安心感があります。 - モデルハウスで実物を見て選べる
完成形が見られるので、完成後のギャップが少ないのも強み。 - 長期優良住宅の仕様が標準仕様になっている会社が多い
維持管理を適切に行うことで、家の資産価値が下がりにくい住宅になる。 - 高断熱・高気密の高性能住宅が得意
断熱・気密性能に優れた快適で省エネな住宅を建てるのが得意。

手間や時間をかけたくない方に向いています。
ハウスメーカーの大きなメリットは「安心感」と「ブランド力」にあります。いつでも見学できるモデルハウスで実際の住まいを体感できるのも、大きな魅力のひとつです。
間取りの自由度はやや制限されますが、仕様や構造が規格化されているため、工期を短縮しやすく、品質も安定しています。
そのため、建築コストに余裕があり、工期を短く済ませたい方や、高い住宅性能を求める方、細かい打ち合わせが面倒だと感じる方には、ハウスメーカーが向いていると言えるでしょう。
❌デメリット

ハウスメーカーで建てる場合、デメリットを知らずに建てて、後で揉めるケースをよく聞きますのでデメリットこそよく知っておきましょう。
- 自由度が低く、オプション追加で高額になりやすい
自由設計といっても制約のある中での選択式が多く、変更するたびにコストが跳ね上がることも。
同じ見た目(外観)の家が多い。
大量仕入れや大量生産をするために間取りの自由度が低い。 - 価格が割高になりやすい
広告宣伝費・展示場維持費などが価格に含まれており、坪単価は高めの傾向。 - 担当営業の力量にバラつきがある
知識や提案力に差があり、希望が伝わりにくいケースもあります。
営業の担当が転勤になり対応が変わることがある。
しつこい営業の会社もある。
ハウスメーカーで家を建てると聞くと、「全部自社で建ててくれる」と思うかもしれません。でも実は、実際に施工をするのは地元の工務店や下請け業者であることがほとんどです。ハウスメーカーは大企業なので、年間にたくさんの家を建てる必要があります。そのため、広告費や人件費が多くかかり、これらの費用は住宅価格にしっかり上乗せされています。「棟数が多いほど広告費は薄まる」という声もありますが、現実には棟数が増えるほど広告費も増えていくのが実情です。
大手メーカーのオリジナル商品は、安価な労働力を活用するため、海外の工場で製造されるケースが多くなっています。これにより流通コストを下げたり、雇用を生み出す一方で、開発・生産・輸送にはかなりのコストがかかっているのも事実です。
ハウスメーカーはコストを抑えるために
・建材の仕入れ価格を下げる
・工期を短縮して職人の人件費を減らす
といった取り組みを行うことがあります。しかしその結果、資材の品質が落ちたり、施工が雑になるリスクも高まるのです。
また、工事費の削減が続くことで、若手の職人が育ちにくくなり、職人不足が深刻化しています。そのため、現場では外国人労働者の割合が年々増えているのが現状です。
ハウスメーカーの家は、ブランドや安心感がある反面、その価格の中にどんなコストが含まれているのかを知っておくことも大切です。「誰が実際に建てているのか?」を意識するだけでも、家づくりの見方が変わってきますよ。
🔷工務店のメリット・デメリット
✅メリット
地域密着型の経営で、社長1人で大工仕事から現場管理や経理までを行う工務店や、社員数名で多くの年間棟数を建てる工務店もあります。無駄な人件費を掛けずに、施主の想いに合わせて極限までコストを下げる努力をしています。

- 自由設計がしやすい
細かい間取りや素材、デザインの希望にも柔軟に対応。「こんな家にしたい」を実現しやすいのが魅力です。
間取りの自由度が高いので希望の間取りができる。
施工しながら仕様を決めれる会社が多い。 - コストパフォーマンスが高い
中間マージンが少なく、同じグレードの家でもハウスメーカーより安く建てられることが多いです。
低コストでデザイン性が高い高性能な家を作ることができる。
人件費や広告費を抑えられるから新築コストが安い。 - 顔が見える家づくりができる
地域密着型のため、現場の大工や社長と直接話せる安心感があります。
地域密着経営なので対応が早く、アフターフォローがしっかりしている。 - 地元の風土に合った施工や素材選びができる
地域の気候に詳しく、耐久性の高い家づくりが可能。 - 長期優良住宅を標準仕事にしている会社がある
できない工務店も多く存在するため確認が必要 - 高断熱・高気密の高性能住宅が得意な会社がある
できない工務店も多く存在するため確認が必要 - 多くの業者さんと一つのチームでより良い家づくりをしている
社外のプロフェッショナルな業者さんがサポートに付いている。
業者さんの施行が丁寧。 - フランチャイズ加盟店の工務店がある
- 着工棟数が多い規模の大きい工務店がある

家づくりに強いこだわりがあり、ゼロから家を建てたい方に適しています。
工務店の大きなメリットは、間取りの自由度が高いこと、そして住む地域の気候や環境に合わせて住宅性能を柔軟に調整できることです。必要最低限の性能をしっかり確保しつつ、外観や間取りにこだわったデザイン性の高い家づくりが可能です。
また、無駄な広告費や人件費をかけず、コストを抑える工夫をしている会社が多いため、同じグレードの家でも比較的安く建てられるのも魅力のひとつです。
❌デメリット

工務店は少人数で運営しているため、良い点もあれば悪い点もあります。どちらもきちんと確認することが大切です。
- 会社によって技術や品質に差がある
設計力・現場監督の腕・大工の技量などが会社ごとに違うため、見極めが重要です。
少数精鋭のため申請業務が苦手な会社がある。
高気密・高断熱の高性能住宅が苦手な会社がある。
優良な工務店に出会うのが難しい - 工期が長くなりがち
手作業中心になるため、天候や職人の手配によって遅れることも。
1件1件間取りが変わりお施主様に合わせた仕様になるため、工期が遅くなる会社がある。 - 保証制度が会社によってバラバラ
10年未満で保証が切れるケースや、アフターが弱い工務店も存在します。 - モデルハウスが無い会社が多いのでイメージが湧きにくい
工務店は、地域の気候や風土をよく理解し、お施主様の理想の暮らしを丁寧にかたちにしてくれる、注文住宅のスペシャリストです。施工を担う大工さんや協力業者の費用は、ハウスメーカーより高めになることもありますが、そのぶんプロとして手を抜かない、真面目で丁寧な仕事をしてくれる傾向があります。一方でハウスメーカーでは、施工費を抑えるために棟数を増やす必要があり、それが結果的に「作業の質」に影響してしまうケースもあるのが現実です。
工務店は少人数体制で運営しているところが多く、高性能住宅の設計や補助金申請に不慣れな場合もあります。
また、すべての工務店が「高気密・高断熱」を重視しているとは限らず、性能よりも昔ながらの経験値を大切にしている会社も多く存在します。ただし、お施主様がしっかり要望を伝えれば、ハウスメーカーと同等、もしくはそれ以上の高性能な住宅を建てることも十分可能です。
工務店選びで最も難しいのは、優良な工務店に出会うことです。高い技術と信頼を兼ね備え、バランスよく運営できている工務店は決して多くはありません。ただし、評判の良い工務店は口コミで自然と人気が集まり、新築の依頼も多く、設計や工事の順番待ちが発生するほどです。「すぐ建てられる会社がよい会社とは限らない」――そんな視点を持つことも、家づくりでは大切かもしれません。
現役材木屋が教える!選んで後悔しないポイント
注文住宅は一生に一度の大きな買い物。だからこそ、**会社選びで後悔しないための「見極めポイント」**を知っておくことが重要です。
ここでは、住宅業界の現場を知る材木屋の視点から、本当に信頼できる住宅会社を選ぶためのヒントをご紹介します。

「価格だけ」で選ばないほうがいい理由
「安く建てられる」という理由だけで住宅会社を決めてしまうのは要注意です。価格には、工事の手間・使っている建材の質・保証体制・設計力など、見えない部分がたくさん含まれています。
特に木材や断熱材、水回り設備などは、安さ優先で選ぶと10年後に劣化・交換が必要になる可能性が高く、結果的に高くつくことも。
建築費用だけでなく、「建てた後にかかるお金」まで含めて判断することが大切です。
地元で評判の工務店を見つけるコツ
優良な工務店は、広告をバンバン打たなくても口コミや紹介で仕事が絶えないものです。
見つけ方のコツは以下のとおりです:
- 地元の建材店や材木屋に「おすすめの工務店は?」と聞いてみる
- 完成見学会や構造見学会に積極的に参加する
- 住宅系のInstagramやブログなどで、実際に建てた人の体験談を見る
- 市役所や住宅相談窓口に相談して、地域の施工実績がある工務店を紹介してもらう
地元密着の工務店は、その地域の気候や土地事情に詳しく、実際の暮らしに合った家づくりが得意です。
構造・断熱・設備にこだわるならここを見よ!
「構造」「断熱」「設備」は、家の快適さと安全性を左右する重要ポイントです。以下をチェックしましょう。
- 構造:耐震等級はいくつ? 構造計算してる?
→ 耐震等級3なら保険料が安くなり、安心感も段違いです。 - 断熱:UA値・C値を提示してくれるか?
→ 数値で性能を説明できる会社は信頼できます。測定していない会社は要注意。 - 設備:給湯器・換気・水まわり設備のグレードは?
→ 将来のランニングコストや快適性に直結します。

カタログだけで判断せず、実物を見たり、性能数値を確認してから判断するのがおすすめです。
契約前に比較すべき5つのチェックポイント
最後に、住宅会社を決める前に比較しておきたい重要な5項目をご紹介します:
- 構造・断熱・気密性能など、家の中身の仕様
- 提案される間取りや設計の自由度
- 施工体制(自社大工か、外注か/現場監督は常駐か)
- アフターサポートや保証の内容
- 担当者との相性と対応の丁寧さ
この5つを丁寧に比較することで、単なる価格やブランドだけに流されない、自分たちに合った住宅会社を見つけることができます。
✅あなたに合うのはどっち?タイプ別おすすめ診断

ハウスメーカーか工務店どっちを選ぶかによって、家づくりの進め方が大きく変わります。住宅の性能やデザイン、間取りなどは、工務店でもハウスメーカーでも実現できますが、会社ごとに得意・不得意があるため、事前の確認が重要です。
「工務店とハウスメーカー、結局どっちが自分に合っているの?」
そんなお悩みをお持ちの方に向けて、タイプ別におすすめの選び方をご紹介します。家づくりに求める優先順位に応じて、後悔しない選択をしていきましょう!
自由設計派なら工務店?
「間取りやデザインにこだわりたい」「自分たちらしい家を建てたい」という方には、工務店がおすすめです。
工務店は柔軟な対応が得意で、
- 土地の形状や暮らし方に合わせてゼロから設計できる
- 細かい仕様変更や自然素材の採用なども相談しやすい
- 地域の気候に合った断熱・換気計画がしやすい
など、自由度の高い家づくりが可能です。

一つひとつ打ち合わせを重ねながら、「家づくりを楽しみたい人」にはぴったりの選択肢といえるでしょう。
安心感重視ならハウスメーカー?
「初めての家づくりで不安が多い」「なるべく失敗のリスクを減らしたい」という方には、ハウスメーカーがおすすめです。
ハウスメーカーは、
- モデルハウスで実物を見てから検討できる
- 商品ラインナップや仕様が統一されており、品質にブレが少ない
- 保証やアフターサービスの体制が整っている
- スケジュール管理や設計・申請もすべてお任せできる
といった安心感とスムーズさが魅力です。「忙しくて打ち合わせにあまり時間をかけられない方」や、「ブランドや知名度を重視したい方」に向いています。
コスパ重視ならどちらを選ぶ?
「できるだけコストを抑えつつ、納得のいく家を建てたい」そんなコスパ重視派にとっては、ケースバイケースで選ぶのがポイントです。
- 工務店は広告費や人件費が抑えられており、同じ性能でもコストを抑えやすい反面、性能提案や補助金申請に弱い会社もあるため見極めが重要。
- ハウスメーカーは一見高く見えますが、性能・保証・ブランド価値を含めると安心のパッケージ価格といえる場合もあります。
最終的には、希望する間取り・性能・予算・ライフスタイルとのバランスを見ながら、複数社で見積もり・相談して比較するのが、最も後悔のない選び方です。
✅性能・住み心地を重視したいならどっちを選ぶ?
「断熱性・気密性」「健康への配慮」「耐震性能」など、家の“中身”にこだわりたい人にとって、会社選びはとても重要です。
それぞれのポイント別に、工務店とハウスメーカーの特徴を比較してみましょう。

■ 断熱・気密・エネルギー消費性能にこだわりたい
→ 高性能にこだわる工務店 or 技術力のあるハウスメーカーが◎
- ハウスメーカーの多くは「一定の性能基準」を満たした規格住宅を提供しており、安定した性能を確保しやすいメリットがあります。
→ ZEH基準や断熱等級6などに対応している商品も多数。 - 一方、高性能住宅に強い工務店であれば、断熱材の種類や窓仕様などを細かく選べるため、地域の気候に合ったきめ細やかな対応が可能。
→ HEAT20 G2・G3、パッシブ設計を意識した施工も対応できる工務店も。
💡選び方のポイント:
「UA値・C値」を開示している会社を選びましょう。数値で比較するのが確実です。
■ 体に害が少なく、健康に優しい家にしたい
→ 自然素材に詳しい工務店がおすすめ
- ハウスメーカーは工場生産・規格化された建材が多く、F☆☆☆☆(フォースター)基準で安全性は確保されていますが、自然素材への対応は会社によって差があります。
- 自然素材の家づくりに慣れている工務店なら、無垢フローリング、珪藻土、漆喰、紙クロスなど、化学物質の少ない素材での施工が可能です。
💡選び方のポイント:
「自然素材の施工実績」や「シックハウス対策」を明確に打ち出している工務店を探しましょう。
■ 地震に強い家を建てたい
→ 耐震等級3+構造計算ができる会社を選ぶ
- ハウスメーカーの多くは、「耐震等級3」や制震装置を標準搭載している商品があり、安心感と保証体制が充実しています。
- 工務店でも、構造計算(許容応力度計算)までしっかり行い、耐震等級3を確保できる会社であれば十分に安心です。ただし、すべての工務店が対応しているわけではないため要確認。
💡選び方のポイント:
「構造計算の有無」「耐震等級」「地盤調査の対応」など、見積もり時に必ず聞いておくこと。
✅ライフスタイル・デザイン・土地・資産価値
あなたのこだわり別!おすすめの選び方!住宅選びは「性能」や「価格」だけではなく、暮らし方や将来の安心感に合っているかも大切です。ここでは、家づくりで多くの方が気にする「3つのこだわり軸」から、それぞれに合った選び方を解説します。
ライフスタイルに合った家にしたいならどっち?
▶ 家事動線を重視(料理・洗濯・物干しをスムーズに)
→ 工務店がおすすめ!
家事のしやすさは「間取りの自由度」がカギ。工務店なら家族構成や暮らし方に合わせて家事動線を一から設計できます。
▶ 書斎や趣味部屋など、自分だけの空間が欲しい
→ 工務店の柔軟さが光るポイント!
「階段下をワークスペースに」「土間に趣味の道具を収納」など、規格に縛られず希望を反映しやすいのが工務店の強みです。
▶ 家族のライフスタイルに合わせたオーダーメイド設計がしたい
→ 完全自由設計が得意な工務店が向いています。
ハウスメーカーでは商品プランの中から選ぶ形が多く、「細部までこだわりたい派」は工務店を選ぶと満足度が高くなります。
デザイン・外観にこだわりたいなら?
▶ オシャレな外観やこだわりの内装を実現したい
→ 設計事務所系の工務店 or デザインに強いハウスメーカーが◎
- 工務店: 素材の選定や細部の造作、間接照明など、細かなデザイン提案ができる会社が多く、自由度が高い
- ハウスメーカー: 商品ごとに洗練されたデザイン住宅を用意しており、安定した仕上がりを重視する人に◎
どちらを選ぶにしても、過去の施工例を必ずチェックし、自分の好みに合っているかを確認しましょう。
土地・メンテナンス・資産価値を考えたいならどっち?
▶ 土地探しからサポートしてほしい
→ ハウスメーカーがスムーズ!
多くのハウスメーカーは不動産部門を持っており、建築条件付き土地や分譲地とセットで提案できる体制が整っています。
▶ 継続的なメンテナンスで、子供の代までしっかり管理してほしい
→ ハウスメーカーの管理体制に注目
住宅履歴の蓄積や長期保証、定期点検など、**大手ならではの“仕組み化されたメンテナンス”**が魅力です。
▶ 建てた後の点検やアフターサービスを重視したい
→ 両方とも要チェックだが、体制に差がある
工務店も丁寧なアフター対応をしてくれるところは多いですが、仕組みの面ではハウスメーカーの方が制度化されている場合が多いです。
▶ 資産価値を維持するための住宅管理計画をしっかり立てたい
→ 長期優良住宅や維持管理計画まで含めた提案ができる会社を選ぶべき!
これは工務店・ハウスメーカー問わず、実績や制度対応力があるかがポイント。住宅履歴の保存・維持管理計画の作成が得意な会社を選びましょう。
✅ あなたの「優先したいこと」別|おすすめの住宅会社タイプ
優先したいこと | 向いている選び方 |
---|---|
規格化された高性能住宅+安心感 | ハウスメーカー(品質の安定感・保証体制が充実) |
地域の気候・素材・細部までこだわる | 高性能住宅に強い工務店(柔軟に対応) |
健康住宅・自然素材・空気環境に配慮したい | 自然素材に実績がある工務店(材料提案も◎) |
家事動線・趣味空間などの自由設計 | 工務店(一から設計できる) |
おしゃれな外観・内装にこだわりたい | デザイン重視の工務店 or 商品力あるハウスメーカー |
土地探しや点検などトータルで任せたい | ハウスメーカー(サポート体制が整っている) |
資産価値や住宅管理まで意識したい | 長期優良住宅に対応した工務店 or ハウスメーカー |
工務店とハウスメーカーの違いを理解することが大事!

多くの人は、工務店とハウスメーカーの違いを十分に理解しないまま家づくりを進めてしまうことがあります。その結果、納得のいかない家づくりになったり、余分なお金や時間をかけてしまうことも少なくありません。
そうならないためにも、まず工務店とハウスメーカーの家づくりの違いをしっかり把握しましょう。双方のメリットとデメリットを理解することで、どちらが自分たち家族に合っているかが明確になります。家族で家づくりにおいて何を重視するのかを話し合い、優先事項を整理することで、工務店かハウスメーカーのどちらで建てるべきかが見えてきます。
方向性が決まったら、情報誌を取り寄せたり、複数の建築会社に一括で資料請求をして、それぞれの会社がどのような理念で家づくりを行っているのか確認しましょう。
住宅会社がまだ決まっていない場合、住宅情報誌を購入したり、インターネットで理想の住宅会社を検索して情報を収集しましょう。
💡 材木屋からのアドバイス
工務店とハウスメーカー、どちらが「正解」というものはありません。
大切なのは、自分たち家族にとって**どんな暮らしをしたいか?**を明確にすることです。

- 「設計の自由度」や「素材の選定」にこだわりたいなら、工務店
- 「手間をかけずに安心・高性能な家を建てたい」なら、ハウスメーカー
まずは、複数の住宅会社で提案内容・性能・見積もり・担当者の相性を比較してみましょう。まずは複数社のプランや価格帯を比較してみることが失敗しない第一歩です。
📌 住宅会社の資料は、無料でまとめて取り寄せることができます。
今の段階で「まだ建てるか分からない…」「土地が決まってない…」という方でも大丈夫。
各社の施工事例や標準仕様、建築費の目安がわかるので、家づくりのイメージが一気に具体化します。
ハウスメーカーと工務店のどちらで建てるのかが決まり、予算の総額、無理のない返済額が決まったら住宅情報誌を買い集めたり、ネットで理想の住宅会社を検索して情報を収集しましょう。
住宅会社選びは情報収集が鍵!
後悔しない家づくりをするためには、信頼できる住宅会社と出会うことが最も重要です。そのためには、まず十分な情報収集が欠かせません。情報を集めずに住宅会社を決めてしまうのは避けるべきです。
一括請求サービスは無料で利用できるため、できるだけ多くの住宅会社のカタログを取り寄せ、理想の住まいを形にする会社を見つけましょう。
📌 詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
👉注文住宅の一括資料請求をするデメリットとは?本当に利用価値があるのか徹底解説!
おまけ|ハウスメーカーと工務店を比較するおすすめ無料サービス3選

「自分に合う住宅会社を選びたいけど、正直どこから調べればいいかわからない…」
そんな方におすすめなのが、住宅会社の資料を無料で一括請求できる比較サービスです。
気になる複数のハウスメーカー・工務店から、間取りプラン・費用感・住宅性能の違いをまとめて確認できるので、初めての家づくりでも安心。

ここでは、利用者の満足度も高い、信頼できるサービスを3つご紹介します。
住宅カタログ一括請求なら『タウンライフ』
タウンライフは提携業者が約1,000社以上と、一括請求サイトの中でも最大級の規模を誇ります。
“建てたい家のイメージ”を伝えるだけで、オリジナルの間取り・資金計画・土地提案が無料で届く!
注文住宅専門の資料請求サービスで、全国600社以上の工務店・ハウスメーカーと提携。
「比較するためのたたき台」が欲しい方にぴったりです。
さらに
- 見積もりと間取りプランをもらえる
- 希望すれば土地探しの提案を受けられる
といったメリットがあります。
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👉タウンライフ家づくりを使って分かったメリット・注意点はこちらです。
直接相談したいなら『LIFULL HOME’S 住まいの窓口』
カタログ請求だけでなく、専門家と直接会って中立的な意見を無料で聞きたい方には、『LIFULL HOME’S 住まいの窓口』がおすすめです。相談実績20万組以上!中立な立場のアドバイザーが家づくりをサポートします。
自分に合った住宅会社の紹介や、土地選び・資金相談まで無料で対応。営業されずに安心して相談できると好評です(オンライン相談可)。
このサービスは国内最大級の住宅情報サイトが運営し、
- ハウスメーカーや工務店の紹介
- 住宅ローンの相談
- 新築の進め方のアドバイス
など、家づくり初心者でも安心して利用できます。
また、「はじめての家づくり講座」や「ローコスト住宅講座」などの個別講座も用意されており、無料で勉強することも可能です。
📌 詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
👉LIFULL HOME’S 住まいの窓口の評判は本当?利用者の口コミとメリット・デメリットを徹底解説!
相談・見学の予約も可能な『持ち家計画』
『持ち家計画』は、カタログ請求だけでなく「相談・見学の予約」も同時にできるのが特徴です。
さらに
- こだわり条件を設定して、より自分に合った会社を見つけられる
- 住宅に関する情報やコラムが充実しており、家づくりの勉強にも役立つ
といったメリットがあります。
実際に利用した体験記事によると、申し込みは3分ほどで完了し、2日後にはカタログが届きました。
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👉注文住宅の一括資料請求ができる『持ち家計画』は信頼できるサービスなのか?【完全無料】

自分たちの好みに合う施工事例があるかどうかもチェックしていくことが大切です。
📌 迷ったら、まずは「知ること」から
どのサービスも、登録・相談・資料請求は完全無料。
比較してみると、住宅会社ごとの提案の違いや、担当者との相性も見えてきます。
「どんな会社があるのか知りたい」
「予算内でどんな家が建つか見てみたい」
という方は、ぜひ気軽に活用してみてくださいね。
まとめ|工務店とハウスメーカーは「比較+相性」で選ぶのが正解!
ここまで、工務店とハウスメーカーの違いや特徴を見てきましたが、結論としては――
「どちらが良い・悪い」ではなく、「自分たちに合うかどうか」で選ぶことが大切です。

- 工務店は、自由度や柔軟な提案に強みがあり、「理想の暮らしをカタチにしたい」人に向いています。
- ハウスメーカーは、安心感やサポート体制に優れ、「忙しい中でも失敗なく家づくりを進めたい」人におすすめです。
どちらにもメリット・デメリットがあるからこそ、複数の住宅会社を比較して、自分たちとの“相性”を見極めることが後悔しない家づくりの第一歩です。
もし迷っているなら、まずは無料の一括資料請求サービスなどを使って、気になる住宅会社のカタログや間取りプランを取り寄せてみてください。
「知ること」から、家づくりは始まります。
優良な工務店をどう見分ける?

地域には多くの工務店が存在し、その中で本当に優れた工務店を見つけるのは難しいものです。理想の家づくりを実現できる工務店は確かにたくさんありますが、残念ながらそうでない工務店も存在します。
そこで、工務店で家を建てる際には「優良な工務店をどう見分けるか?」が最も重要なポイントとなります。
私は仕事柄、地域の工務店をお客様として担当しています。新築を年間1棟だけ建てる工務店から、年間20〜30棟手がける工務店まで、さまざまな規模の工務店と関わってきました。多くの工務店と接する中で自然と、優良な工務店の特徴が見えてきます。
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