近年、地震や台風による大規模停電が増え、家庭でも「災害用ポータブル電源」を備える人が急増しています。スマホの充電だけでなく、冷蔵庫や電子レンジ、電気ポットなどの家電が使えることで、停電時の生活を大きく支える非常用電源となります。
しかし、ポータブル電源には容量や出力の違いがあり、用途に合わないものを選ぶと「冷蔵庫が動かない」「充電がすぐ切れる」といった失敗につながることも…。
そこで本記事では、
をわかりやすく解説します。
この記事では、災害時に必要な容量の目安・正しい使い方・失敗しない選び方・おすすめモデルをわかりやすく解説します。

災害用ポータブル電源の容量はどれくらい必要?
災害時にポータブル電源を使う場合、まず大切なのは**必要な容量(Wh=ワットアワー)**を知ることです。容量が不足すると家電が動かなかったり、すぐに電池切れになってしまいます。ここでは、用途ごとに必要な容量の目安を解説します。

スマホや照明だけなら「200Wh前後」で十分
- 用途の例:スマホ充電、LEDライト、ラジオ
- 目安:スマホ(10〜15Wh/回)を約10回〜15回充電可能
LEDランタン(5W)を約30〜35時間点灯可能 - メリット:軽量・コンパクトで持ち運びやすい
- デメリット:冷蔵庫や調理家電には不向き
👉 単身世帯や「とりあえず停電時の通信・明かりを確保したい人」におすすめ。
冷蔵庫・電気ポットを動かすなら「500Wh〜700Wh」
- 用途の例:冷蔵庫(100W前後)、電気ポット(400〜500W)、扇風機
- 目安:冷蔵庫(100W)で約4〜6時間稼働
電気ポット(500W)で約40〜60分稼働
スマホなら30回以上充電可能 - メリット:一家族の非常時の最低限の生活を支えられる
- デメリット:サイズ・重量が大きめ
👉 「家族で数日間の停電に備えたい」という人に最適。
電子レンジ・IH調理器まで使いたいなら「1000Wh以上」
- 用途の例:電子レンジ(600〜1000W)、IHクッキングヒーター(800〜1200W)、ドライヤー、テレビ
- 目安:電子レンジ(800W)で約1時間稼働
IH(1000W)で約1時間前後稼働
冷蔵庫なら12時間以上稼働可能 - メリット:災害時でも普段に近い生活が可能
- デメリット:本体が重く価格も高い
👉 「小さな子どもや高齢者がいる家庭」「長期間の停電に備えたい家庭」におすすめ。
容量別の目安まとめ表
容量の目安 | 対応できる家電・機器 | 稼働時間の目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
200Wh前後 | スマホ、LEDライト、ラジオ | スマホ10〜15回充電、LED約30時間 | 軽量で持ち運びやすい、個人向け |
500〜700Wh | 冷蔵庫、電気ポット、扇風機 | 冷蔵庫4〜6時間、ポット40〜60分 | 家族の最低限の生活を支えられる |
1000Wh以上 | 電子レンジ、IH、ドライヤー、テレビ | 冷蔵庫12時間以上、電子レンジ1時間 | 普段に近い生活が可能、大容量・高価格 |
災害用ポータブル電源の選び方

災害用ポータブル電源を選ぶときは、容量や出力、安全性、充電方式、持ち運びやすさなどを総合的に確認することが大切です。ポイントを1つずつ解説します。
容量(Wh)と出力(W)の目安
- 容量(Wh) … どのくらいの時間使えるかを表す指標。
→ 家族で冷蔵庫や調理家電も使うなら「500Wh〜1000Wh以上」が安心。 - 出力(W) … 家電を動かせるパワーの大きさ。
→ 電子レンジ(600〜1000W)、IH(800〜1200W)を動かすなら1000W以上の出力が必要。
👉 **容量は「どのくらい使えるか」、出力は「何が使えるか」**を示すため、両方の数値をチェックしましょう。
安全性(PSE認証・バッテリー性能)
- PSE認証 … 日本国内で販売される電気製品には必須の安全マーク。これがない製品は避けるべき。
- バッテリー性能 …
- リチウムイオン電池:軽量・高容量だが劣化が早め
- リン酸鉄リチウムイオン電池:寿命が長く発火リスクが低い(災害用に最適)
👉 災害時に安心して使うためには、安全性の高いバッテリーと認証済み製品を選ぶことが大切です。
充電方式(ソーラーパネル対応など)
- ACコンセント充電 … 最も一般的で早い充電方法。
- 車載充電(シガーソケット) … 避難先や車中泊で便利。
- ソーラーパネル充電 … 長期停電時に強力なバックアップ。
👉 災害時を考えると「ソーラーパネル対応モデル」を選ぶと安心。特に数日間の停電リスクがある地域には必須です。
重量・持ち運びやすさ
- 200Wh前後:2〜4kg前後で片手でも持ち運び可能
- 500〜700Wh:6〜10kgで持ち運びは可能だが重め
- 1000Wh以上:10〜15kg以上でキャスター付きが便利
👉 女性や高齢者が持ち運ぶなら「10kg以内」が目安。災害時は避難所への持ち出しも考えると、持ち運びやすさは意外と重要なポイントです。
使用できる家電の種類
- 低容量モデル(〜300Wh):スマホ、タブレット、LEDライト
- 中容量モデル(500〜700Wh):冷蔵庫、電気ポット、扇風機
- 大容量モデル(1000Wh以上):電子レンジ、IH調理器、テレビ、ドライヤー
👉 使いたい家電が「何W必要か」を事前に確認しておくと、容量不足の失敗を防げます。

✅ ここまでで「容量・安全性・充電・持ち運び・使用家電」といった選び方の基本が整理できました。
災害用におすすめのポータブル電源モデル
災害用ポータブル電源は、用途や家族構成に合わせて容量別に選ぶのがポイントです。ここでは「大容量」「中容量」「小容量」の3タイプに分けて解説します。

数あるポータブル電源メーカーの中でも、信頼性・性能の高さで人気なのがEcoFlow(エコフロー)です。

大容量タイプ|家族世帯に安心の1000Wh以上
- 特徴:電子レンジ、IH、冷蔵庫などの高出力家電に対応。長期停電でも普段に近い生活が可能。
- 容量の目安:1000Wh〜2000Wh
- 重さの目安:10〜15kg前後(キャスター付きモデルもあり)
- おすすめポイント:
- 家族全員の生活家電をカバー
- 長時間の停電にも安心
- ソーラーパネル充電と組み合わせれば「数日間の自立生活」が可能
👉 子どもや高齢者がいる家庭、数日間の停電に備えたい人に最適。
長期停電でも冷蔵庫や電子レンジを動かせる大容量タイプ。ファミリー層や在宅避難を想定する人におすすめです。
- EcoFlow DELTA 2 Max(2048Wh)
最大出力2400W、約15kg。冷蔵庫・電子レンジも安定稼働。拡張バッテリーで容量アップ可能。 - Jackery Explorer 2000 Plus(2042Wh)
定格出力3000W、約27kg。アウトドアにも使える頑丈設計。 - Anker SOLIX F2000(2048Wh)
最大出力2400W、約30kg。UPS機能つきで停電時も自動で切替可能。
特にEcoFlowの「DELTAシリーズ」は1000Wh以上の大容量で、冷蔵庫や電子レンジも安心して使えます。

中容量タイプ|非常時にバランス良く使える500〜700Wh
- 特徴:冷蔵庫や電気ポットなど、家族の最低限の生活を支えるのに十分。価格と性能のバランスが良い。
- 容量の目安:500Wh〜700Wh
- 重さの目安:6〜10kg前後
- おすすめポイント:
- 冷蔵庫で4〜6時間稼働
- スマホ充電は30回以上可能
- 家庭の「防災用の標準サイズ」として人気
👉 災害対策を初めて始める人や、費用を抑えつつ安心を確保したい人におすすめ。
冷蔵庫や電気ポットを短時間使いたい世帯向け。価格・重量のバランスが良く人気ゾーンです。
- EcoFlow RIVER 2 Pro(768Wh)
最大出力800W、約7.8kg。1時間以内の急速充電に対応。 - Jackery Explorer 708(708Wh)
定格出力500W、約6.8kg。非常時に最低限の家電をカバー。 - Anker PowerHouse 757(1229Wh)※少し大容量寄り
定格出力1500W、約20kg。中〜大容量の中間としても選びやすい。
小容量タイプ|スマホ・ライト専用の200Wh前後
- 特徴:持ち運びやすく軽量。通信手段や明かりを確保する「最低限の防災用」。
- 容量の目安:150Wh〜300Wh
- 重さの目安:2〜4kg前後
- おすすめポイント:
- スマホを10〜15回充電可能
- LEDライトを約30時間点灯可能
- コンパクトで避難時の持ち運びも楽
👉 単身世帯や、とりあえず「通信・照明」を確保したい人に向いています。
携帯充電や照明用にぴったり。ソロ防災や非常持ち出し袋に入れておくと安心です。
- EcoFlow RIVER 2(256Wh)
定格出力300W、約3.5kg。急速充電で約60分フル充電。 - Jackery Explorer 240(240Wh)
定格出力200W、約3kg。シンプル操作で初心者向け。 - Anker PowerHouse 256Wh
定格出力200W、約2.9kg。USBポートが多くスマホ充電に便利。
容量別おすすめモデル比較表
タイプ | 容量目安 | 重量 | 使用できる家電 | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
大容量タイプ | 1000Wh以上 | 10〜15kg前後 | 冷蔵庫・電子レンジ・IH・テレビ | 家族全員の生活家電をカバー、長期停電に安心 |
中容量タイプ | 500〜700Wh | 6〜10kg前後 | 冷蔵庫・電気ポット・扇風機 | バランスが良く標準的、コスパ◎ |
小容量タイプ | 200Wh前後 | 2〜4kg | スマホ・ライト・ラジオ | 軽量コンパクト、最低限の防災対策に |
比較表(特徴・容量・重さ・おすすめポイント)
容量タイプ | モデル | 容量(Wh) | 重量 | 特徴・おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
大容量 | EcoFlow DELTA 2 Max | 2048Wh | 約15kg | 軽量で拡張可能、家族向け |
Jackery Explorer 2000 Plus | 2042Wh | 約27kg | 高出力・頑丈設計 | |
Anker SOLIX F2000 | 2048Wh | 約30kg | UPS機能で停電対策◎ | |
中容量 | EcoFlow RIVER 2 Pro | 768Wh | 約7.8kg | 急速充電で実用性高い |
Jackery Explorer 708 | 708Wh | 約6.8kg | 最低限の家電が動く | |
Anker PowerHouse 757 | 1229Wh | 約20kg | 大容量寄りで長期安心 | |
小容量 | EcoFlow RIVER 2 | 256Wh | 約3.5kg | 1時間でフル充電可能 |
Jackery Explorer 240 | 240Wh | 約3kg | コンパクトで初心者向け | |
Anker PowerHouse 256Wh | 256Wh | 約2.9kg | USB充実、スマホ充電特化 |
まとめ|ポータブル電源で災害時の安心を確保

災害時のポータブル電源選びで最も重要なのは「容量(Wh)」です。スマホやライトだけでよいのか、冷蔵庫やIH調理器まで動かしたいのかによって、必要な容量は大きく変わります。
- 単身・スマホ中心なら200Wh前後
- 家族で最低限の家電を使うなら500〜700Wh
- 長期停電や調理家電まで考えるなら1000Wh以上
という目安を意識すると失敗しません。
また、ソーラーパネル対応のモデルを選んでおけば、停電が長引いても太陽光で充電でき、電源切れの不安を大きく減らせます。
つまり、**「家族構成」「使いたい家電」「停電の長さ」**の3つを基準に選ぶことが、後悔しないポータブル電源選びのコツです。
👉 災害時の安心を確保するために、まずは自分の家庭に合った容量をチェックしてみてください。
災害時に強いポータブル電源なら【EcoFlow】
- 急速充電で“最短1時間”でフル充電
- ソーラーパネル対応で停電時も安心
- 家族の人数や用途に合わせて容量を選べる
👉 公式通販なら「最安値保証」&「メーカー保証」で安心!
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